暴力沙汰に対する戒め
現在滞在中の宿が断水中なんですが、断水ってめっちゃきついですね。
昨日からシャワー浴びていないし、トイレもあらかじめボトルに貯めてあった水を流し込んでね。と言われてます。
食器も洗えないので、キッチンには悪臭が立ち込めるという地獄。
こうやって考えると、停電もかなりきつそうだなぁ。
インフラ整備の度合いが国の豊かさを左右する。
世界を旅するとつくづくそう思う。
「道を真っ平らにする」ことも、めちゃめちゃ難しいことだと知りました。
道が完璧に平らでないと、揺れてスピード出せないんですよね。
これって、人の輸送はともかく、物流に大きなダメージを与える。
広い視点で見れば、本来可能だったことが失われている。
ここら辺の軽微な差を西欧諸国とバルカン半島諸国ではひしひしと感じます。
12月9日 コトル
ぐぐぐ。
昨日は、酔ったなぁ。と思って目覚めると7時。
16時に寝て、途中目が覚めたけど、お腹が空いてなくてそのままぶっ通しで寝てたから。15時間ぐらい寝てたことになるのかな。
生後3ヶ月の赤ちゃんとやっていること変わらん。
シャワー浴びて、チェックアウトして、ブログ書いたりのんびり。
天気予報通りシトシトと雨が降っている。
この天気は、地元を思い出すなぁ。
雷とか雨がめっちゃ多い石川県。
夜遅くに、大きい雷なるのとか頻繁にあった。
調べたら、雷発生日数42.4日で全国1位。
約9日に1日雷とかやばすぎ。
しかも、1回鳴り始めたら、5回ぐらいで終わりですー。とはならずに、ずっと鳴っていたもんなぁ。
あの環境で寝てきたからこそ、ドミトリーで騒いでいるやついてもすぐに寝れる。
雷の光と音に比べれば可愛いもの。
雨が降っているけど、お腹が空いたので宿裏のレストランへ。
ここは、オーナーが推している場所で、チェックインの時に教えてもらった。
今日の18時にコトルを出るので、絶対昼はここにしようと思っていた。
肉料理らしい。
傘をたたみ中に入ると、味付けして焼いた、いい肉の匂いが充満。
この匂いでご飯2杯いけそうですが、ランチメニュー注文。
その間、漬け込まれたお肉をじっくり鑑賞。
野菜も、肉のお隣でシャキシャキしている。
最近、野菜全然取ってないから嬉しい。
10分ほどで出てきたのがこちら。
はい。
絶対美味しいですこれ。
まず匂いがもう美味しいですもん。
ごめんなさい。
昨日の夜から何も食べてないので、がっつきます。
巨大なパンも卓上に並び、ナイフとフィークでチキンをバラけさせていく。
はい。
ほろほろ!!!!!
骨から、肉がほろっと落ちる。
しかも、めっちゃ美味しい。
ナイフとフィークが重なり合り美しいハーモニーを奏でる。
野菜、パンもちょうどいい量。
チキンは、これ以上食べるところございません。というぐらいまで食べ尽くした。
途中、骨に付いた肉を取るために、見苦しい姿になってしまったことをお詫びします。
これで7.5ユーロ(997円)
この国の物価からしたら高いかもしれないが、それほどの価値があった。
お腹がはちきれそうになったので、宿に戻り休憩。
1時間ぐらい休んでいると、少し雨が弱まったので、旧市街の方に散歩することに。
ただ、風はめっちゃ強い。
のんびり写真撮っていたら、向こうから何やらやばい雨雲襲来。
この5秒後。
こんな感じになった。
どうやら、排水のシステムが十分ではないみたいで、一瞬にして道が雨まみれ。
外でなきゃよかった…
15分ほどで、このゲリラは去ったが、旧市街には、爪痕がきっちり残っていた。
階段が雨でとんでもないことになっている。
ここら辺の排水システムって、頭使うんだろうなぁ。
どういった傾斜があって、雨がどういう風に流れていくのか、排水口の大きさは妥当か。などなど考え抜かないと街はパニックになる。
雨が上がったので、旧市街をぶらり。
聖トリプン大聖堂。
1166年に建てられたロマネスク様式の立派な教会。
土曜日だからか、閉まっていたのが残念…
旧市街の迷路もクリスマス仕様でとても華やか。
ただ、さっきの雨で、人はだいぶ少なくないなぁ。
テラスのレストランも人ゼロ。
オンシーズンとオフシーズンではっきり差が出る観光地。
やっぱり、夏の太陽サンサンの時期がベストシーズンだとは思う。
歴史を感じずにはいられない教会。
汚れがすごいことになっているなぁ。
教会の右側にある建物なんかもすごい。
聖ニコラス大聖堂。
てっぺんにある、八端十字架はスラブ系正教会の特徴。
1909年に建てられた比較的新しい教会。
中は、豪華なイコンが並んでいました。(写真忘れた)
1時間30分ほどで疲れたので、宿へ。
18時のバスまでパソコン作業。
コトル18時発→ドゥブロヴニク20時45分着
大人18ユーロ学生16.8ユーロ(2,234円)
をあらかじめインターネットで予約しておいた。
ここからが前回ブログに書いたトラブルの始まり。
17時45分にバスターミナルに到着したけど、まだバスは来ていないみたい。
バスターミナルのお姉さんと話しながらバスを待機していたら、18時05分に到着。
ここら辺は誤差の範囲内。
東欧では、バス料金とは別にバスの下に預ける荷物にはだいたい1つ100円ぐらいかかってくる。
事前に調べた情報だと、このバスは1つ1ユーロかかるらしい。
メインバッグ+ギターで2ユーロ。
バスの運転手に確認のため、2つで2ユーロ?って聞くと、2つで5ユーロだよと。
運転手の中には、1つ100ユーロだ!とか言って冗談飛ばしてくる人もいる。
じゃあ100ユーロ払うね!とか言って1ユーロ渡すと、おい少ないぞ!とか言ってまた冗談を飛ばして来たりして、楽しい会話ができる。
ただ、この運転手、2つで5ユーロて。
反応に困るなぁと思っていたら、マジでこの人5ユーロって言っているらしい。
いや、僕の前に荷物預けた人1ユーロ払っていたのを見ましたけど。
いや、2ユーロでしょ?と聞くと、5ユーロ、5ユーロと言ってくる。
もうこの時点で若干半ギレ。
この人との会話は面白くないし、時間の無駄だと思い、払わずに中に入った。
運転手はクロアチア人らしい。
他の乗客に確認しても1つ1ユーロは間違いない。
もう、こんな変なこと言う運転手には、絶対1ユーロも渡したくねぇと思いながら、バスは出発した。
モンテネグロのイミグレで、審査官が
「おおージャパンーー!!ヨコハマ〜ナゴヤ〜トウキョウ〜(スタンプバァン)オッケー!」
と言ってくれて、さっきのモヤモヤが少し晴れた。
こっちは楽しく旅したいと思っているのに、あの運転手はなんだったんだろう。
クロアチアのドゥブロヴニクに到着したのは予定より15分早い20時30分。
バスを降りると、荷物を開けるところに待ち構える運転手。
「荷物は2ユーロだ。早く2ユーロ払え。」
このナメくさった態度に久々にブチギレ。
「おいさっき5ユーロって言ったやろ2ユーロってなんや。」
しばらく頭に来たけど、早く宿に行きたい。
聞くと、2ユーロは会社に入れなきゃいけないお金らしく、こっちは納得してなかったけど、払うことにした。
ここで、あいにく5ユーロ札と10ユーロ札、小銭が1ユーロしかなく、5ユーロ札を渡す。
お釣りを要求して、手を出していると、一向に返そうとしない。
早く返せ。と言っているのに、返さない。
こいつどんだけ幼稚なんや…見た目50歳ぐらい。どこにでもいるような風貌のおじさんなのに。
5分ぐらい返せ→いや→返せ→いやの繰り返し。
21時にバス出発するからどけ。と言われたので、警察呼んでもらうから。と言ったら、いきなりめちゃめちゃ強い力で押された。
まじで倒れるぐらいで押された。
ここで本当にキレてしまいました。
背負っていた荷物を全部下ろし、
大声で「おいクソジジイ」と言いながら、後から思いっきり押し蹴り。
そのあと、もう1発蹴ったところで、近くでタバコを吸っていたこちらも50代ぐらいのおっちゃん2人が間に入ってくれて、平静を取り戻した。
バスターミナルがシーンと静まり返る。
多分異様な光景だったと思う。
アジア人の若造がクロアチア人のおっさんを大声出して何発か蹴っているんだから。
間に入ったおっさんに連れられて、バスターミナルの端っこで話を聞いてもらった。
そのうちの一人が、バスの運転手のところに言ってくれて、結果的に3ユーロ返って来た(今思うと、間に入ってくれたおっちゃんがこれ以上揉め事にならないように自分の財布から出してくれたものかもしれない)
その3ユーロを受け取り、間に入ってくれた2人に丁寧にお礼して、バスターミナルを離れた。
宿に向かう途中、間に入ってくれたおっちゃんの優しさと、キレて暴力をふるってしまったことに対する情けなさ、など色々な感情が交錯して、雨やどりしながら大泣きしてしまった。
宿に入っても泣いていたら、めっちゃダサいので、完全に泣き止んで涙も拭いてからチャイムを鳴らした。
その宿は家族経営の宿みたいで、大柄で優しいお母さんが出迎えてくれた。
How are you?と聞かれたので、今あった出来事を全て話した。
お母さんは多くを語らなかったが、部屋で荷物を降ろしていると、全部食べてねと言ってこれを差し出してくれた。
嬉しくて、また泣いてしまった。
20分ぐらい泣いた。
夜ご飯食べる気にならなかったので、そのまま寝ることにした。
いずれにせよ、運転手と暴力沙汰を起こしたこと、南米だったらナイフや銃で殺されていたかもしれないことなど色々反省することがある。
これから先絶対にこんなことはしないという誓いも兼ねて、書くかどうか迷ったけど、今回のブログに残しておきます。
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