Think rich,look poor

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世界一周記  出発は2017年5月

南部エチオピアのハイライト、ムルシ族の村へ

 

約4ヶ月ぶりにはなりますが、ブログをしれっと更新致します。。

 

アフリカ縦断を終え、大学を卒業し社会人として毎日働いています。

が、やはりこの頃を記しておかないと、将来忘れてしまうと思い

急遽、ブログを再開することにしました。

 

今後は、ますます内容が簡素&不定期更新になりますが、お付き合いください!

 

 

 

 

 

2月1日  エチオピア・ジンカ

 

アフリカ縦断2カ国目のエチオピアを未だに抜け出せずにいた。

 

アラブ色の強いエジプトとは違い、ここは想像通りのアフリカ。

一筋縄では行かない毎日に疲労も溜まっていた。

 

 

 

この日は、南部エチオピアのハイライトになるであろう、ムルシ族という

少数民族を見に行く。

 

前回のブログにも書いたが、ムルシ族の村に行くには、

国立公園の入場料や村からのガイド代、護衛のためのレンジャー代など

かなりのお金がかかる。

 

アフリカ縦断のスケジュール的にゆっくりはできないので、

前日にジンカという町に着いたばかりだが、

早速、ムルシ族の村に行くことにする。

 

 

 

上の地図が南部エチオピアの地図。

 

右上のアルバミンチという街から、右下のコンソ、左から3番目のカイアファールを

経由して、左から2番目のジンカという町に来た。

 

今日は一番左、ムルシ族の村に行く。

 

 

 

 

朝7時10分起床。

 

前日に街で声をかけてきたガイドが朝7時30分に来ることになっていた。

 

どうせ時間通りには来ないだろうなぁと思っていたら、しっかり7時30分に

お迎えにきてくれた。

 

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このバイクの後ろに乗り、未舗装の荒れた大地を2時間走った先に

ムルシ族が生活している村があるらしい。

 

 

まず、ムルシ族の村に行く前にジンカの町のATMへ連れてってもらう。

というのも、彼に払うガイド料が今財布にないのだ。

 

昨晩、財布にお金があまりないことに気がつき、

ATMに行ったが、カードの相性が悪いのか、

持っているクレジットカード3枚ともお金は引き出せなかった。

 

 

 

日が変わった今朝であれば、お金を引き出せるのでは…?と思い、

ATMに連れて行ってもらったが、結局引き出せなかった。

 

仕方がないので、あらかじめ5万円分ほど持っている

米ドルのうち30ドルをエチオピアの通貨ブルと替える。

 

銀行で替えたのだが意外にレートはよく、

30ドルが846ブルになった。

 

 

ガイドには、前金をせがまれるが、

向こうはバイクに乗っているため、お金を受け取ってすぐに逃げることもありうる。

 

なんとか(意外に説得に時間がかかったが)、こっちに帰ってきてから払うこと

で合意した。

 

 

 

お金もできたので、早速ムルシ族の村へ出発。

ジンカを抜けると、砂埃が舞う未舗装路へ。


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思った以上に、スピードを出して走るので、

振り落とされないにしがみつく。

 

よりによって風が強く、

目を開けると、めちゃめちゃ砂が入って来るコンディション。

 

道に大きな石があると、タイヤが跳ねたりして、なかなかデンジャラス。


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動画で見ると、そんなに危険度が伝わらないが、

実際に乗るとかなり危ない…

 

スピードメーターを見ると、70キロを出してたりする。


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こんな感じの道をひたすら進み、峠を超えたら

マゴ国立公園に入る。


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途中の村には、何族かわからない民族がいて、

手を振ると、必ず振り返してくれる。

 

 

ムルシ族の村の奥に、工場があるらしく、

頻繁に大型トレーラーとすれ違う。

その度に大砂嵐を受け、顔中砂だらけ。

 

ただ、ガイドがめちゃめちゃ飛ばしてくれたおかげで、

2時間と聞いていたが、1時間30分でムルシ族の村に到着。

 

 

 

早速入村料を払い、入村。

 

ここらへんで気がつかれる方も多いだろうが、

ムルシ族は、特にお金にうるさいのだ。

 

ムルシ族に限らず、エチオピア南部の少数民族

撮影させていただくには、写真撮影料として

日本円で数十円がかかる。

 

ムルシ族にとってはこれが貴重な収入源で、

自ら写真をとって来るように寄って来る。

 

 

そして、金払いが少しでも悪いと襲われたりするらしい。

 

マゴ国立公園という荒野の土地で、狩猟をしながら

生計を立てているムルシ族は荒々しく、好戦的である。

 

今回、早起きして午前中のうちに来たのも、

夜になると、酒を飲んで暴れていることがあるためだ。

 

観光客は絶対に午前中に行かないと、

理由もなく襲われたりする。

 

 

 

ただ、ムルシ族の生活は、

現代の日本という国で暮らして来た自分にとっては

異世界中の異世界

 

見るのも全てが、新鮮だ。

 


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料理をしているところ。

 

 

ムルシ族が有名なのは、

下の写真だろう。


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女性は、唇を切ってそこに大きなお皿を入れているのだ。

 

これは昔、奴隷貿易が盛んだったころ美しい女性は皆連行されていたため、

自ら唇を切り、皿をはめ、醜い姿となることで

奴隷になることから逃れようとしていたのが、未だに風習として根付いているらしい。

 

21世紀の現代で、同じ地球に暮らすものとして、このような文化には驚きを隠せなかった。

 

ただ、現在では、これは我々のような観光客に向けたある種のビジネスであり、

皿をはめることでお金が入るという仕組みが出来上がっている今、

風習をいう側面がどれだけあるかは不明である。

 

と同時に、自分のように「見にくる・金を落とす人」は

文化の健全な発展を阻害していると感じる。

 


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唇に入れている皿を作っている人。

 

観光客向けで、10米ドル。


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上の写真はよく見ていただくとわかるが、

耳を切って、輪っかのようになっている。

 

唇だけではなく、耳も切るようだ。


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耳には、何かの動物の牙で作った飾りがある。

 

狩猟民族としての一面を垣間見る。


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滞在時間こそ短いものの、

猛烈な写真を撮ってくれ!!攻撃を受ける。

 

常に10人以上に囲まれ、次は俺!私!!とアピールしてくる。。

お金も、赤ちゃんが写っていたら2倍の料金。

 

集団で10人撮ると、10倍の料金だ。 


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後ろに写っている、とても入口が小さい家に

8人から10人ほどが一緒に暮らしているようだ。

 

 

この時間は女性と子供が多く、

男性は少ない。

 

狩猟にでも出かけているのだろうか。


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右は、今回のガイドのタイガ。

こう見えて、高校生らしい。

 

後ほど聞くと、あれだけ急いで村に来た理由は、

午後から学校のテストがあるため、昼までにはジンカの街に帰りたかったかららしい。

 

街に暮らす高校生の彼は、ムルシ族のことをどう思うのだろうか。


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写真を撮らせてもらったり、生活風景を見せてもらったり。

 

写真撮ってくれ攻撃がすごいので、40分ほどで村を出た。

 

来た道を戻り、爆走のおかげで行きと同じく1時間30分でジンカに到着。

ぼんやりとした記憶だが、ジンカからムルシ族の村までは40キロほどだったと思う。

 

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ジンカの街並み。

 

 

ガイドのタイガに50ドルを渡す。

ガイド代、国立公園入場料、入村料、写真撮影料、途中で取られた謎の通行料を含め、

1万円ぐらい。

 

想像以上に暑く、往復3時間のバイクがしんどかったので、キンキンのビールを飲む。



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バッグがかなり汚くなってしまった。。

 

このまま、シャワーを浴びて寝たかったが、

アフリカ縦断の日程が押し気味なので、

 コンソという町まで戻り、そこで一泊することにする。

 

ジンカの町のバスターミナルへ行き、コンソ行きの乗り合いバスを

聞き込む。

 

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ここでも、またチップをせびろうとする人がいて、

一悶着ありながらも、なんとか乗車完了。

 

今回はあまり待たずに出発してくれて嬉しいが、相変わらず定員オーバー。

 

13時発。


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一見秩序が取れているようにも見えるが

 

下を見ると、、、


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子供が座席の下に潜り込んでいたりして、なかなかカオスになっている。

 

 

行きと同じく、ジンカからコンソまでの道のりは景色が綺麗。

 

バスの車窓からは、大小さまざまな村の生活模様が見える。

川で洗濯している人なんかもいたりする。

 

 

 

バスは17時にコンソに到着。


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これが乗っていたバス。

 

荷物は、上にくくりつけているので、

毎回落ちてないかヒヤヒヤする。

 

目星をつけていた宿に行くと、空室はあるみたい。

 

やっと、ゆっくりできる。。

 

汗だくな体をシャワーでさっぱりさせ、ビールを飲む。


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明日は、コンソを朝4時にでるバスに乗り、

いよいよエチオピアを後にする。

 

次はケニアだ。

 

 

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