月面世界に行ってみると絶景だった
ここの欄に書くことがないので、調べた雑学でへーって思ったことでも書いていきます。
①カップ焼きそばUFOは「旨い、太い、大きい」の略である
②折り紙の金は、銀の折り紙の上にオレンジ色を塗っているだけ
③円周率の532億1768万1704桁目は「01234567890」
④サハラ砂漠のサハラは「砂漠」という意味
⑤フリーマーケットのフリーは「Free」ではなく、「Flea=蚤」である
⑥キリンの1日の睡眠時間は20分程度
⑦ドラえもんの職業は、特定意志薄弱児童監視指導員
⑧世界中の人間を集めても琵琶湖に収まる
⑨大リーガー、イチローは次男
⑩飛行機の機長と副機長は食中毒で2人とも操縦できない状況を避けるため同じものを食べてはいけない。
…
こんな適当なブログだったかな…
1月21日 サンペドロ・デ・アタカマ
アタカマの街は標高2400メートル。
この後、標高3000メートルを越える街が続く。
徐々に体を慣らしていかないと、高山病が怖い。
インドのレーに行った時は標高3500メートルだったが、幸い高山病にはならなかった。
でも油断は禁物。体調が悪かったりすると高山病に罹ってしまう確率も上がる。
朝起きて、深呼吸。
なんとなく、酸素が薄い感じがするが体調は万全。
酒を飲むと高山病になりやすいらしく、しばらくは酒を控えなければならないかもしれない。
ここ最近、飲み過ぎていたからちょうどいい休肝になる。
生まれてから一度も人間ドッグに行ったことないですが、体のどこかは悪いんだろうなぁと思う。
診断結果が怖い。
今日は朝から中心部に行く。
「月の谷」と呼ばれる人気観光地に向かうツアーを申し込もうと思っている。
月の谷ツアー大抵16時ごろから催行され、サンセットを見てアタカマの街に帰ってくるのが一般的。
アタカマは人気観光地なので、中心部には数多くのツアー会社が軒を連ねているという。
アタカマで有名なのが、アタカマ砂漠。
チリのアンデス山脈と太平洋の間にまたがる砂漠は「世界でもっとも乾燥した砂漠」として知られている。
銅・銀・ニッケル・リチウムなどの鉱物資源に富んでいる。
山頂の雪解け水によって地下水脈が形成され、それが地上に湧き出した「オアシス」に街が形成されている。
アタカマの交通及び商業の要衝となっている。
街は砂埃が舞い上がるほど乾燥していて、口はリップクリームがなければ切れてしまいそうなほど。
これだけ乾燥しているのに、街には水が豊富で不思議な感覚。
宿から10分ほど歩くと、中心部。
アタカマの街は小さいが、ツアー会社や観光客向けレストランなどが多く、とても賑わっている。
ツアーは、これから申し込む「月の谷」はもちろん、チリ北部の間欠泉や湖を巡るツアー(35000ペソ=6,363円)やボリビアのウユニ塩湖まで2泊3日で抜けるツアーなどが用意されている。
現在時刻は11時。
今日の16時から催行される月の谷ツアーは空きがまだまだあるようで、値段の比較が容易。
インターネットで事前に調べていた2年前の情報では10000ペソ(1,818円)だったのに、5軒聞いて全て15000ペソ(2,727円)。
パタゴニアと同じく、年々値段が上がっているみたいだ。
6軒目で聞いたら、頼んでもないのに12000ペソ(2,181円)に値下げされたのでここで申し込み。
旅中、みっともないのであまり値下げ交渉することはないんですけどね。
日本でも値下げ交渉で張り切っている人を見ると引いちゃうタイプです。
申し込んだ後に思ったんですけど、16時ギリギリにツアーを探すと、直前割引みたいな感じで安くなっているかも…
それぐらい、ツアー会社が供給過多。
外国人を相手に商売していると儲かるんでしょうね…
一旦宿に戻り、休憩。
16時の5分前に申し込んだツアー会社の前で待機。
案の定15分遅れでやってきたミニバンに乗り、月の谷へ出発。
そもそも、なぜ「月の谷」と呼ばれているかというと、一帯の岩肌がまるで月面世界に見えるから、だとか。
正直、あまり期待はしていないが、月の谷へ!!
アタカマの街から車で15分ほど走ると、月の谷の入り口に到着する。
ここで入場料を払う。大人3000ペソ。学生2500ペソ(454円)
どのツアー会社も16時スタートだから、入り口はたくさんのバンでいっぱい。
ガイドがお金を回収して、まとめて買ってくれるから楽チン。
入場すると、見えてくるのが独特な形をした岩山の数々。
月に行ったことはないですけど、こんな感じなんでしょうか…
最初の目的地に到着。
ここで気がつく。
僕以外全員母国語がスペイン語!!!
でも、ありがたいことにガイドのカスティージョは、スペイン語の説明が終わった後に、僕専用ガイドとして英語のガイドをしてくれる。
しかも話がすごい面白い!!
逆にガイドがなければ、ナンノコッチャわからんものが多い。
↑特にこれとか。
これは3体のマリア像らしい。
見えないけど。
ただ、何万年もかけて鉱物などが堆積され、このような形になっているのはロマンを感じる。
人間がこの地に足を踏み入れるはるか昔から紡ぐれている歴史。
自然はスケールが大きい。
でも残念なことに、3体のマリア像の左側はロシア人観光客がよじ登り、破壊されてしまったらしい。
何万年もかけてできた自然の神秘を一瞬で壊すあたりが、今の人間をやっていることを如実に反映している。
全てのガイドによって、例のロシア人の非行が語り継がれている。
この看板が目に入らないのかな?
スペイン語がわからなくてもよじ登ったらダメなことぐらいすぐわかりますけどね。
自然も怖いけど、人間ってもっと怖い。
そのあとは、1時間30分ほどのトレッキング。
こんなハードなツアーと聞いていなかったので、かなり疲れる!!
しかもサンダル!!
日差しがギンギンに照りつけ、体が火照る。
標高が高くなかったら、すぐにでも宿に戻ってビール飲みてぇぇ。
ただ、登りきった先の景色は絶景。
遠くには6000メートル級のアンデス山脈が連なる。
なんかすごいところだなぁ。
うっすらと白くなっているのは塩。
昔はここも海だったらしい。
アンデス山脈が隆起した際に残った海水が、干上がり塩が残ったという。
そのほか、鉱物資源が多数眠っており、昔はここから資源を運び出していたが、現在は国立公園として保護されているようだ。(ガイドのカスティージョの説明がわかりやすい)
↑ これとか完全に月面世界。
隆起した岩肌を見ると、自然のすごさを感じる。
人間が想像できないような、ものすごく長い時間軸の中で形成されてきたんだろうなぁ。
昔まで、砂漠も歩けたみたいだけど、保護のために現在は入れないらしい。
とてもいいことだと思った。
スペイン語のガイド中は僕だけ写真タイム。
僕だけにガイドしてくれるときは、他の人の写真タイムになっている。
陽気なカスティージョの話でみんなが笑顔になっている写真。
なんかいい光景だなぁ。
奥に見える6000メートル級の山々で興味深かったのが、上の写真の2つの山。
カスティージョによると、この2つの山は兄弟らしい。
2つの山は100キロ離れたところにある山に恋をしてしまい、喧嘩になったらしい。
(100キロ離れた山だけ、女性名詞で呼ばれている)
それを見た父山が怒り、噴火したマグマが、弟山の頂上を破壊したらしい。
それで、上の写真の右側の山(弟山)は頂上を失っている。
兄弟間の競争に勝った兄山は恋した山に迫るが、想いは届かず。
その涙が山の近くにある湖を作ったという。
なかなかロマンチックなストーリー。
そんな話を聞いたりしながら、お次の目的地へ。
この岩山は、下層部が水によって侵食され洞窟のようになっているという。
ここが狭くてなかなかきつい…
先ほどのトレッキングの疲れからかリタイア者続出。
なかなかハードだ。
特に身長の高い人はマジで頭打つ。
洞窟の中も面白かったけど。
そして最後はサンセット。
車で少し移動して、綺麗なサンセットが見える場所へ。
日が傾くと少々肌寒いこの時期のアタカマ。
カスティージョからもらったマテ茶があったまる。
真っ青だった空をオレンジ色に染め上げて、太陽は山の下に沈んでいった。
これにて月の谷ツアー終了!
なかなかハードだったけど、カスティージョのおかげでめちゃめちゃ楽しかった。
アタカマの街に着く頃には20時を過ぎていた。
宿に戻り、たまたまキッチンにいた韓国人の女性と夜ご飯。
南米を2ヶ月回った後、東京で5泊して韓国に帰るそう。
日本を楽しんでくれたら嬉しいですね。
その韓国人の女性が星空を見たいというので、昨日と同じスポットに行く。
一応カメラで撮ろうとはしたが、この三脚ではやはり無理だった。
今日も満点の星空。
天の川がはっきり見え、数えられないぐらいの星に感動した。
アタカマは標高が高く、空気も乾燥しているため世界一星空が綺麗に見える場所として知られている。
日本をはじめ世界各国の天体観測施設が設けられているほど。
是非撮りたかった…
押してもらえるとランキングが上がります!
現在9位!
にほんブログ村