生きている氷河は絶景
バルセロナでいつもお世話になっているGarudaが1月5日に日本に到着したみたいです。
ワーキングホリデービザを取得していて、日本で1年働くらしいんですが、早速、
「日本のコンロはなぜ喋るんだい?」
とLINEが来ていて微笑ましい。
確かに、海外で喋るコンロ見たことない…
外国人が見てる日本の景色ってすごいんだろうなぁ。
日本って改めて素晴らしく、そして不思議な国です。
1月2日 エルカラファテ
昨日、申し込んだペリト・モレノ氷河の往復バス。
昨晩チェックした天気予報では曇りだったけど、朝起きてみると快晴。
ただ、パタゴニア地方特有の強風は今日も健在で、木々が荒々しく揺れている。
宿のオーナー曰く、天気予報もしばしば外れるらしく、今晴れていても午後から急に曇って来て、夜には雨が降るなんてことも珍しくないらしい。
せっかく、綺麗な景色を見るなら晴れている方が良いに決まっているけど、天気予報もアテにならないとなるとなかなか難しい。
送迎バスは、宿からのピックアップ付き。
8時から8時30分までの間に行くよ。と言われていたので、7時に起床してゆっくり準備。
大抵こういうのは20分遅れで来るのがデフォだけど、しっかり8時30分にミニバンがお迎えが来た。
残り数人をピックアップしたあと、街の外れのバスターミナルで大型バスに乗り換え。
バスターミナルからペリトモレノ氷河までは1時間30分から2時間ぐらい。
エルカラファテに滞在する人はほぼ100%行くペリト・モレノ氷河。
各所から数台のミニバンで招集されたたくさんの観光客が、2台の大型バスに分乗し、ペリトモレノ氷河を目指す。
1つの旅行会社でこの人数だから、毎日たくさんの人が氷河に行っているはず。
人口8000人のエルカラファテ。この時期は住んでいる人より観光客の方が多いかもしれないなぁ。
バスは定刻の9時に出発。
車窓から絶景を見ながら、西へ進んで行く。
途中、事務所に寄り、ロスグラシアレス国立公園の入場料を払う。
500ペソ(3,000円)
3年前まで2,000円だったことを考えると、来年以降また上がって行くのではないでしょうか…(バックパッカーにはなかなか厳しい)
ペリト・モレノ氷河に到着したのは10時50分。
ここから16時までまさかの5時間フリータイム。
事前情報ではフリータイムは3時間と聞いていたのに、5時間もいらねぇ、、、
しかも、食べ物がビスケットしかなく、耐えられるか不安。
早速、中へ入る。
前回も書いたが、ペリト・モレノ氷河は、南極大陸、グリーンランドに次ぐ世界で3番目に大きい氷河。
氷河は1日約2メートル生成され、先端部が1日約2メートル崩れているらしい。
何か変な表現だが、つまりはこの氷河は前進も後退もしていないらしい。
地球温暖化が叫ばれて久しい昨今、後退しない氷河は珍しいらしい。
成長と崩落を繰り返す様から「生きている氷河」と呼ばれているそう。
まず氷河の前に見えて来るのが、雪化粧した山々。綺麗。
夏に入ったパタゴニア地方。
今からこの雪が溶けて、綺麗な水が流れ出すんだろうなぁ。
夏でもそこそこ寒いけど、冬とか想像を絶する寒さのはず。
歩いてしばらくすると、遠くに巨大な氷河が見えて来る。
これがペリト・モレノ氷河。
アイスランドでも氷河を見たが、これほど、氷河らしい氷河は初めて。(氷河らしいって何だろう?)
氷河は傾斜した地形に、複数年に渡って氷や雪が堆積し、万年雪が圧縮されることでできるらしい。
世界でも氷河を見れるスポットは珍しく、たくさんの観光客がカメラを氷河に向けている。
で、でかい…
ペリト・モレノ氷河の一番の見所は、先端部が勢いよく崩れ落ちるところ。
地球温暖化で氷河の面積が縮小しています!
というニュースの時に崩れ落ちる映像は見たことがあるが、実際に見るのは初めて。
実際、歩いている途中で、すでに何回か氷河が崩れているようで、ゴゴゴゴォ〜という音がこだましている。
近くで写真に収められたらいいんですが…
散策コースは5ルートほどあり、5時間もなんとか暇せず楽しめそうな感じ。
ルートごとに、色分けされており、非常に分かりやすい。
崩れ落ちた氷河は湖に浮かんでいる。
溶けて水に戻り、海面が上昇することで、島国ツバルなどが沈むと言われているが、今は、早く氷河崩れろ!!と願っているから不思議。
先端部はヒビが入っていて、今にも崩れそう。
しばらく見ていても崩れないなぁと思って、目を離すと崩れる。
風が強いのに、三脚を構えてじっと待つ人もいた。
氷河は高いところで高さ60メートル。
展望台の中でも一番高いところから氷河を見ると、いかにこの氷河が大きいかわかる。
奥までびっしり氷河。
アンデス山脈の南端部に存在する南パタゴニア氷原からは48本の氷河が流れ出していて、ペリト・モレノ氷河はその1つ。
いかに氷河全体が大きいかよくわかる。
さすが世界3位。
散策コースからは氷河以外にも、美しい山々や、木々があってたっぷり楽しめる。
標識もたくさんあり、迷うこともない。
氷河に関する英語の説明書きもしっかりとあり、勉強になる。
13時を過ぎ、本格的に太陽が出て来ると、至る所で小規模な崩落が発生。
小規模でもなかなかすごい音が鳴り響く。
大規模なのをカメラに収めたいが、なかなか難しい。
ギザギザな先端部。
崩れる瞬間は撮れなかったが、崩落した部分は真っ青。
神秘的。
青い光だけを反射しているので、氷河全体が青っぽいのも特徴的。
氷なのに、透明ではない。
小規模ですが、15分ぐらい粘っていたら崩落の写真を撮れました。
もっと高いところから崩れて欲しかったですが、これぐらいの規模でもすごい音。
16時までたっぷり氷河を楽しんで、エルカラファテに戻る。
17時20分に到着し、そのまま宿へ。
結構歩いたからかなり疲れた。
宿の近くのスーパーには、安ワインがたくさん。
700入って1本70ペソ(420円)
パイナップル酒や林檎酒はもっともっと安い。
ブエノスアイレスの宿にステーキソースを忘れてきたので、マヨネーズソースを買って、今日もステーキ!
アルゼンチン牛は、エルカラファテでも美味しい。
焼き方も日に日にプロフェッショナル化してきた、、
明日は、エルカラファテでバードウォッチング。
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