教会の外観はオスマン帝国の歴史を反映する
昨日、冬服を日本に送ったんですが、30リッターのメインバッグがスカスカになりました。
非常に嬉しいんですが、上には上がいて、リュックサックで旅するリュックサッカーが
いるので、最終的にそれが目標ですね。
ちなみに、ギターも南米に向けて、イスタンブールの宿に寄付させていただきました。
バンコクから寄り添ってきたギター。
なかなか思い入れがありますが、両手を開けて移動したいということで苦渋の決断となりました。
詳細は、3回後のブログに書くと思います。
12月18日 ソフィア
市内には、立派で綺麗な地下鉄が走っていて、非常に便利。
街自体は非常にコンパクトで、1日あれば大体の見所は抑えることができる。
ソフィアは非常に寒く、気温は氷点下。
1月、2月はもっともっと寒くなるんだろうなぁ。
こんなところに絶対住めない…
宿の近くにケンタッキーがあったので、久々の贅沢。
このセットで600円ぐらいする。
今日の目標は、ソフィアの有名どころを回りつつ、その途中でヨーグルトを売っているお店があればそこで休憩がてら入ろうかと思っている。
街には、他のバルカン半島諸国と同じく、路面電車が走っている。
意外に音を立てず接近してくるので気をつけないと普通に轢かれる。
ソフィアは建都が紀元前5世紀まで遡る歴史的な街。
ギリシャ、スラブ、オスマン帝国、ペルシャの影響を受けた文化のるつぼ。
バーニャ・バシモスクが市内の中心部に聳え立ち、アザーンが鳴り響く。
そのすぐそばには、教会があったりして面白い。
実態はよく分からないが、様々な宗教が日常生活にうまく溶け込み、共存できているとしたらとてもいいことではないだろうか。
そんなモスクの向かいには、市民の生活を支えるマーケットがある。
セントラル・ハリというマーケットですが、外から見るとマーケットに見えない…
恐る恐る中に入って見ると、綺麗なマーケットでした。
年末なのでいつもより人が多そう。
月曜日ですが、非常に活気に満ちたマーケットは歩いているだけで楽しい。
観光客向けではないが、食料品から衣類品、銀行、雑貨店、駄菓子屋、酒屋などがあり、ここにくれば大抵のものは揃いそうな感じ。
真ん中の建物。
バルカン半島は第二次世界大戦中、ドイツ・イタリアの枢軸国の支配が及んでいたが、解放に大きな力となったソ連の影響力が強まり、戦後はギリシャを除き、共産圏に組み込まれた。
ルーマニア・ブルガリア・アルバニアはワルシャワ条約機構に加盟しソ連の衛星国となり、ユーゴスラビア連邦はティトーの元で独自路線を歩むこととなった。
ブルガリアは1944年に共産主義政権が成立し、1989年の終焉を迎えるまで共産党独裁体制。
1991年には民主的な憲法が採択され2004年にはNATOに加盟している。
そんなブルガリアは、14世紀末にオスマン帝国に征服され、イスラム文化が流入した。
その時代に、地下でこっそりとキリスト教を信仰していた歴史を垣間見ることができるのがこちら。
聖ペトカ地下教会。
実際に地下の方に入ってみる。
入場料2レフ(136円)
狭い通路を抜けると、小さなスペースがあり、そこに十字架にかけられたキリスト像などがある。
壁画は一部を残して剥がれ落ちており、その歴史を感じる。
ここで、隠れて信仰していた。
日本でも、幕府から禁教令が出されキリスト教が弾圧された後も、密かに信仰を続けた隠れキリシタンがいたが、ブルガリアでもそのような人たちが存在ようだ。
小さいですが、とてもオススメの場所。
その近くにあるのが、聖ネデリャ教会。
こちらは、ブルガリアがオスマン帝国の支配から解放された後に幾多の改修を経験し、現在の姿になっている。
先ほどの地下教会とは大きく異なり、威風堂々と構えている。
オスマンの支配と解放を教会の形態によって確認することができる。
中はイコンが多数並び、正教会そのもの。
イコンにキスをしたり、十字を切ったりしてお祈りをする。
教会を出ると、目の前はソフィア1のショッピングストリート。
そろそろヨーグルトを食べようと思って探し回るが、一向に見つからない…
イヴァン・ヴァゾフ国立劇場。
なかなか立派。
奇磧者聖ニコライ聖堂。
たまねぎ頭=ロシア正教会。
アレクサンダル・ネフスキー寺院。
バルカン半島最大にして、もっとも美しい寺院と呼ばれている。
確かに中は広々とした空間に美しいイコンなどが立ち並んでいたが、残念ながら写真撮影には10レフ(680円)かかるらしく、写真は撮れなかった…
再び、街の中心部に戻り、ヨーグルトを探すもどこにもない…
路上でヨーグルト売っていたりしているのかなぁと思ったんですが…
最後は、シナゴークというユダヤ教の教会を見てフィニッシュ。
結局スーパーでヨーグルトを買って宿に戻る。
ヨーグルトは400グラム入りで60円ほどと安い。
お子様用、桃味のヨーグルトソースの方が高い…。
20時に宿を出て、20時15分に到着。
メトロ社のバスでトルコ・イスタンブールへ。
車内では、寝る前なのにコーヒーのサービス、小さなお菓子の配布があり、一向に動かないモニターもある。
ドライバー2人、添乗員1人の体制で運行しており、若干高いが安心感はある。
定刻20時30分に発車し、ユーラシア大陸で最後の目的地イスタンブールへ!
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