Think rich,look poor

Think rich, look poor

世界一周記  出発は2017年5月

空爆と消えない憎しみが蠢く街

 

今、ブルガリアのソフィアという所でブログを書いているんですが、現在の気温−2度。

 

もともと手先が冷えやすい体×手袋をアイスランドで無くしたので持ってないというダブルパンチで泣きそう。

 

震えるよ…ぶるぶる Shaking my heart…

 

来週のブエノスアイレス最高気温35度、この温度差に体は耐えられるのか非常に興味深い…

たぶん風邪ひきそう。

 

 

 

 

 

 

12月14日 ベオグラード

 

前日から続いた断水。

昼にようやく復旧し、すかさず1番乗りでシャワーを浴びる。

 

いつ、再び断水が起きるか分からないから、貪欲に行かないと。

実際、荷物を取りに夜戻ると、断水していた。

 

海外では、譲る所は譲る必要があるが、過度に譲っていては損することが多々ある。

日本に住んでいる時より、ガツガツして行かないと。

 

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シャワーを浴びた綺麗な体にギュロスがしみる。

 

 

宿で、イラン人とサッカー談義に花を咲かせているとなかなかいい時間になったので観光へ。

ちなみにサッカーイラン代表は、次のW杯スペイン・ポルトガルと同じ組、いわゆる「死の組」に入っており、かなり嘆いていた。

 

そう思うと、日本代表は比較的恵まれているなぁ。

と言っても、全チーム格上だけど。

来年世界一周される方は、ロシアとかもルートに入れてたりするのかな。

 

今年はオリンピックも、W杯もなく少し寂しい感じ。

偶数の年の方がイベント多いですよね。

 

 

 

 

【セルビア】空爆の街・首都ベオグラードを色んな観点で巡る〜居心地の良さとコソボ紛争の爪痕と〜 | 世界大作戦

 

今回のベオグラード観光は、なお吉さんの記事を参考(パクリ?)にさせて頂きました。

 

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宿を飛び出し、まずはベオグラード駅の方へ。

 

ベオグラードは人口170万人のセルビア共和国の首都。

古くから西欧と東欧の道が交わる重要な交差点になっており、多種多様な文化が入り乱れる。

 

 

セルビア共和国の略史〜

6世紀から7世紀にスラブ系の民族がバルカン半島に定住し、11世紀にセルビア王国を建国。

1389年にオスマン・トルコに敗北し、その支配下に入ることになるが、1878年のベルリン条約により、セルビア王国の独立承認。

 

1918年、第一次世界大戦後「セルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国(後、ユーゴスラビア王国)を建国。

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツにより占領され、ユーゴスラビア王国は消滅したが、1945年ユーゴスラビア社会主義連邦共和国(6共和国で構成)の1共和国となる。

 

1992年、ユーゴ解体の中で、モンテネグロとともに「ユーゴスラビア連邦共和国」を建国。

1999年には、コソボ紛争により、NATO軍の空爆を受ける。

2003年、セルビア・モンテネグロに国名変更

2006年、モンテネグロの独立により、セルビア共和国となる。

 

とまぁこんな感じになっている…(こんな付け焼き刃な感じでいいのだろうか。)

 

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街は、いかにも東欧?といった感じの雰囲気。

 

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エアコンの室外機が大通りに向けてあらわになっており、お世辞にも洗練された街並みとは言いにくい。

 

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街の移動は、トラムとバスがメインで、地下鉄はない。

 

 

駅から10分ほど歩くと見てくるのが、NATO空爆ビル。

 

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この建物は旧ユーゴスラビア時代に軍司令部(国防省)ビルとして利用されていたみたいですが、1999年NATO北大西洋条約機構)軍によるベオグラード空爆の際に破壊された。

 

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戦争の悲惨な記憶を無言で語る「NATO空爆ビル」

後ほどまた登場しますが、セルビア人のNATO嫌いは尋常ではありません。

 

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室外機多すぎぃ…

もう街歩いてても、「どこのビルが1番室外機多いか」ということに目がいってしまう。

 

さらに歩いて15分ほどの所にあるのが、街のシンボル聖サヴァ教会

 

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バルカン半島で最大級の正教会として知られていますが、建設が始まったのは1935年と比較的最近。

 

現在でも建設が続いており、外観は完成しているが、内部はまだまだ完成からは程遠い状況のよう。

 

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内部の完成率は20パーセントほどでしょうか。

重機が入ってバリバリ工事中です。

 

ただ、地下には豪華な部屋がありました。

 

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なぜ、教会にシャンデリアがあるか謎ですが、宮殿のような雰囲気で少しだけゴージャスな気分になります。

 

 

聖サヴァ教会から街の中心部に戻るように歩くと、聖マルコ教会が見えてくる。

 

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レンガ造りの外観が美しいセルビア正教会の教会。

公園の一角にあり、市民に親しまれている教会であることが伝わってくる。

 

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内部には、数々の美しいイコンが収められている。

 

正教会の信者の方は、イコンにキスをしたりイコンの前でお祈りをしたりする。

つまり「イコンに描かれている対象を崇拝する」

これは今まで見てきたカトリックプロテスタントとは大きく異なる信仰の仕方。

 

ひとくくりにキリスト教と言っても、これほどまでに大きく異なっているのは興味深い。

 

 

 

聖マルコ教会を出て、すぐのところに見えてくるのが、セルビアの国会議事堂。

 

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US-NATO-EU なぜアルバニア人戦争犯罪を庇護するの?

という横断幕。

 

コソボ紛争の際、NATOコソボ側にまわりベオグラード空爆を加えたことに対し、セルビア人は、消えない憎しみを持っているようです。

これが国会議事堂の前に。おそらく政治家主導で掲げられていることに、この問題の深さを感じました。

 

写真は撮っていませんが、血だらけの空爆被害者の写真も堂々と掲示されています。

 

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ヒラリーとビルクリントンNATO軍の仲間たちへ。

コソボ戦争犯罪によってセルビアから誘拐された。

 

コソボは、国連加盟国のうち日本を含む110ヶ国から独立を承認されている。

が、セルビアコソボを永久に認めないという方針。

 

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なお吉さんオススメのピザ屋。

安くて美味しい。

 

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ケッチャプは自分でかけたんですが、かける前に写真撮ればよかった…

 

 

この日最後はカレメグダン要塞へ。

ここから見る夕日が極上らしい。

 

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すげー。

 

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シンプルに嫉妬。

 

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要塞は終日無料開放されており、なかなかいい雰囲気。

 

16時前に日が落ちてしまったが、それを補うように夜の街はどこの都市よりも華やかに彩られる。

 

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カップル見て素直に嫉妬(2回目)

 

 

街のお土産屋は、セルビアの英雄テニスのノバク・ジョコビッチ選手と、サッカー、マンチェスターユナイテッド所属のネマニャ・マティッチ選手関連の品が多数。

 

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こちらもなお吉さんオススメのレストラン。

プリェスカヴィツァという料理を注文。

 

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お腹いっぱいだったので、持ち帰り。

肝心のプリェスカヴィツァの写真は忘れた。

 

21時発なので、余裕を持ってバスターミナルへ。

39面もある巨大なバスターミナル。

 

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ここからコソボの首都プリシュティナに向かう。

到着予定時間は早朝3時30分らしい。

かなり遅れてほしいものだが。

 

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セルビア人に、「コソボの首都」プリシュティナ言ってはいけない

ここら辺が、この地域を旅していて難しいところ。

 

セルビア人は、ユーゴスラビアから独立したクロアチア人やコソボアルバニア人などなど周辺諸国に仲の悪い民族が多数いる。

ベオグラードでも聞かれたが、「どこの国が一番好きだった?」と聞かれても、「今いる場所」と答えるのが一番無難なような気がした。

 

正直、セルビアより、アルバニアボスニア・ヘルツェゴビナの方が好きだったけど…

ここら辺を旅する人は十分に気をつけてくださいねー。

 

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